一時的な感情に左右されたトレードがなくなり、常に平静にトレードできる。 |
感情によって『ルール』を履行できずに機会を逃してしまうことがない。 |
感情に左右されたトレードで損失を膨らませる可能性をなくすことができる。 |
『ルール』に基づいてトレードを行うことで安定したパフォーマンスが期待できる。 |
思惑や直感に惑わされず、自動的に淡々と、一貫して『ルール』を執行できる。 |
仕事などで今まで取引ができなかった方でも……取引を楽しめる。 |
トレードにさいていた多くの時間を他のことに充てることができる。 |
投資資金の一部でもシステム運用していくことで自分なりのスタイルを確立していける。 |
『売買システム入門 相場金融工学の考え方→作り方→評価法』
著者トゥーシャー・シャンデ(パンローリング)より
◇ なぜトレーディングシステムが必要なのか?
1.トレーディングシステムを使う最も重要な理由は、「統計的優位性」を得ることである。
~統計的優位性とは、システムを検証し、勝ちトレードと負けトレード全てを一緒に計算した1回当りの平均損益がプラスになっていることを意味する。 なぜなら、そうすることで成功する確率が非常に高くなるからである。もちろん何の保障もないのだが、少なくともオッズ(確率=Odds、神のGodsとか けている)は自分についてくれるはずである。
2.トレーディングシステムを利用するもうひとつの理由は、客観性を保つことである。
~確固とした客観性が備わっているのであれば、ニュースや極秘情報のたぐいに流されることもない。
3.首尾一貫しているということも、トレーディングシステムを利用する重要な理由である。
~一貫性は視野の狭さの象徴のように思われがちだが、天才的なトレーダーでない限り、明らかに有利な資質である。
4.トレーディングシステムを利用する重要な利点として分散効果が挙げられる。
~利用するモデル、マーケット、そして用いる時間枠の分散効果が期待できる。「次に大きな動きが現れるのはこのマーケットである」といったことは誰 にも分からない。このため分散することで、そのような利益機会が現れたときにしっかりとそのマーケットに参加している可能性を高めることができるのであ る。
要するに、トレーディングシステムを利用することで統計的優位性を得て、客観性と一貫性を保ちながら、モデル間やマーケット間の分散効果を実現することができるのである。