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組み合わせの効果

【設例】
60万円の資金で日経225miniを3枚運用したい。あなたならどうする?

【回答・その1】
Tカウンターの成績がよさそうだ。総損益が最も大きいTカウンターで3枚運用すれば、得られる利益も3倍になる。1年12ヶ月のうち9ヶ月は勝つ計算なのだから大丈夫。 ⇒そういうあなたは攻撃的!

Tカウンター
mini 1枚
Tカウンター
mini 3枚
総損益(38ヶ月) +893,000円 +2,679,000円
月間平均損益 +23,500円 +70,500円
月間最大損失 ▲57,000円 ▲171,000円
最大ドローダウン ▲96,500円 ▲289,500円
証拠金 200,000円 600,000円
【攻撃的思考のメリット】

そのシステムが絶好調なら、最高のパフォーマンスが得られる。

【攻撃的思考の落とし穴】

同じシステムで3枚で運用することは背負うリスクも3倍になっているし、1年12ヶ月のうち3ヶ月は負ける可能性も秘めている。さらには、最大ドローダウン級のマイナスが到来し、証拠金の半分を失うかも知れない。これでも、積極果敢に攻め続けていく勇気が必要だ。

【回答・その2】
リスクとリターンが比例関係にあるのはわかっているつもりだが、実際に運用して直ぐに負けるのはメンタル的に厳しい。リターンは少なくなってもいいので、もう少しリスクを減らせないだろうか? ロジックの異なるSブレイカー、PMトレーダーと同時運用することで、よいポートフォリオが組めるかも知れない。 ⇒そういうあなたは実践的!

Tカウンター
mini 3枚
Tカウンター mini 1枚
Sブレイカー mini 1枚
PMトレーダー mini 1枚
総損益(38ヶ月) +2,679,000円 +1,969,000円
月間平均損益 +70,500円 +51,800円
月間最大損失 ▲171,000円 ▲18,000円
最大ドローダウン ▲289,500円 ▲68,500円
証拠金 600,000円 600,000円
【実践的思考のメリット】

同じmini3枚での運用だが、相関の低い(損益の発生パターンが似ていない)システムの組み合わせで月間最大損失やドローダウンが激減し、ブレの少ない安定したパフォーマンス。Tカウンターのマイナスを他のシステムが上手にカバーした結果だ。ドローダウンが小さい分、運用枚数を追加することも可能。

【実践的思考の落とし穴】

相関の低いシステムを組み合わせるので、主力のTカウンターが好調でも、他のシステムが足を引っ張るケースもある。我慢も必要だ。

システムの安定感を考えよう!

期待できる利益が上下にブレること、これをリスクと考えるべきだ。毎月同額の利益を築き上げるシステムならリスクはない。しかし、実際には損益は毎月同額になることはなく、結果、損失を被る場合もある。利益を確保可能なシステム(戦略)であることが前提となるが、ブレというリスクテイクの最悪の結果が損失に他ならない。重要なのは「ブレの少ない安定感」なのだ。こうした安定感(リスクとリターンのバランス)は、シャープレシオで表現されることが多い。シャープレシオとは、期待できる利益がどの程度ブレるのかを図る指標で、数値が大きくなるほどパフォーマンスが安定していることを意味する。

■元本割れが少ないと言われる公社債投信でもシャープレシオは0.6~1.2
■Tカウンター単体のシャープレシオが0.6
■Tカウンター、Sブレイカー、PMトレーダーを組み合わせたシャープレシオは1.0

ポートフォリオシミュレーターの活用

Tカウンター、Sブレイカー、PMトレーダーの組み合わせでは、Tカウンター単体より劇的にシャープレシオは良くなり、ドローダウンも改善され、かつ、総損益の落ち込みはそれほどでもない。非常にバランスのよい組み合わせと言える。ただし、上記は一例であり、枚数など変更すれば組み合わせは無数存在する。自身の最良の組み合わせを、このポートフォリオシミュレーターを活用して、是非検討、検証して欲しい。

■PC版ポートフォリオシミュレーターの画像

1.運用比率や期間を決定!

シミュレーター1

2.シミュレーション結果の表示

シミュレーター2